ボイストレーナーのJUNです
ここでは、自分の声がいまいち垢抜けないと感じている人のヒントになるような練習を紹介します。
自分の歌声がいまいちぱっとしない。
歌い方を気にしているつもりだけど、感情がのっていないように聴こえる。
カッコつけて歌ってるように聴こえる。
などなど、録音するとよくわかりますが、自分の歌声が好きになれない場合があるのではないかと思います。
話すように歌うは正しいか
歌声は、本来の素の自分が出た方が歌ってる本人も聴いてる人もしっくりくる事があります。
歌声になんらかの音色をつけようとして、声に服を着させるようにまとってしまうと、本来の自分の声がなくなってしまいます。
ポップスの場合は、フレーズの中で、歪みを作って、様々にニュアンスを出したりしますが、その過程においても、自分の声がよくわからなくなる事もあるのではないかと思います。
本来の素の自分の声はどうやってみつけるか。
それは、普段の話し声です。
話している時の感覚を歌に活かす事で得られる事がいくつかあります。
話すように歌う練習をやった事がない人には効果絶大です。
話すように歌う事で何が得られるか
まず、自分の歌声のナチュラルな場所がみつかるので、フラットな状態に戻ります。
ナチュラルである事は自分の魅力を最大に出来ると思います。
そして、声に安定感が増します。
場合によっては、発声練習ではうまくいくが、曲になるとうまくいかないような問題が解決する事があります。
歌詞を発音しやすくなるので、ニュアンスを作りやすくなります。
練習方法
先ずは、歌詞を普段喋るくらいの感覚で朗読します。
次に、その歌詞のメロディの中に出てくる最高音前後の高さでその詩をお経のように読みます。
高すぎる場合は少し下げても良いです。
多少の負荷は必要かもしれませんが、無理は禁物です。
その高さで読む事になれたら、その高さ辺りで舞台のセリフのように読みます。
誰かに訴えかけるような意思を持った、ある程度のテンションを持つ事がポイントです。
その次に、歌うフレーズにあったテンションで、例えばささやくようならささやくように喋ります。
そして、実際のメロディ通りに歌います。
メロディを歌いますが、セリフを読んでる感覚の延長である事を大切にしてください。
読む事から歌う事に繋げる時、特に歌の方では伸ばす必要が出てくる場合もあると思います。
なので、セリフの母音も何度も読む中で少しずつ長くしていきます。
どこでもドア〜
みたいな感じの読み方です。
歌う音域で会話のように喋る
ある種ミュージカルっぽいかもしれません。
喋る感覚で歌うという練習をした事がない人は試す価値あります。
言語の違いとして、日本語は、母音を真っ直ぐ伸ばすという難しさがありますが、英語の場合は、二重母音であったり、子音の種類によっては、それが声の安定感に活かせる事が多くあるため、喋る練習によって、かなり効果が出やすいと思います。英語のニュアンスを出す上でもかなり大切になります。
ぜひ試してみてください。