ボイストレーナーのJUNです。
今回は音程が上手くはまらない時の解決の方法をいくつか紹介してみたいと思います。
音程をつかさどる筋肉
伸展筋、或いは輪状甲状筋といわれる裏声の筋肉が音程をつかさどっています。
ですので、裏声の練習をいっぱいしてくださいね。
以上。おわり
って。
終わるのはやっ。てなりますね。
これが一番重要なのは確かですが、
他にもいくつか紹介したいと思います。
音程を動かす
パトカーのサイレンありますよね。
音程が定まらず動いてますよね。
サイレンのマネが結構効果あります。
先ずは裏声から『ウ〜』とうなります。
そして地声でも『ウ〜』と出します。
曲でも、全ての音程から音程へサイレンのように音をスライドさせながら歌います。
なるべく音程に無責任な感じが良いです。
そして、次の音に向かってもたれかかる感覚も意識してみてください。
その感覚を忘れないうちに普通に歌ってみます。どうですか?
的を広げる
音程を正確にしようと思うほど、窮屈になっている可能性あります。
もし、ドという音に対しての的があったとして、的の大きさが小さかったら狙うの大変ですよね?
的を大きくしてみるというのはどうでしょう?
この人、ちょっと何を言ってるのかわからないと思われるかもしれませんが、一応説明読んでみてください。
頭の中で、目の前に大きめの音程の的を作ってみてください。
投げればとりあえず当たるだろってぐらいの。
その的に音程当てるくらいに音程に対してゆるーい気持ちで歌ってみてください。
その時に声は抜かず普通に歌って良いです。
どうでしょう。
もし、上手くいかなかったら、次も試してみてください。
音程の引き出し(その1)
もうひとつは、音程の引き出しです。
目の前にレターボックスくらいの幅の引き出しを想像してそこにドレミファソラシドの音程の引き出しを縦に作ります。
曲のメロディの音程に合わせて架空の引き出しを手で引っ張ります。
とりあえずワンフレーズだけで良いのでやってみてください。
ポイントは歌より少し早めに引き出しを引っ張る事と引き出しを引く手の動きを目で見る事です。そして…
音程の引き出し(その2)1つにまとめる
音程の引き出しを引っ張る練習をしたら、今度はドレミファソラシドの音程の引き出しを1つにまとめて、全ての音が1つの引き出しから音程が出るようにイメージして手で引き出しを引っ張ります。
これは、輪状咽頭筋を働かせる事と関係していると考えています。
輪状咽頭筋は深い裏声を出す時や、ミックスボイスを出す時に働きますが、この筋肉が働いてくれないと高音にいくにつれて声が震えてしまうなどの不安定要因を作る事にもなります。
このメソッドの良いところは、輪状咽頭筋にばかり目が行くと歌いにくくなるところをバランスを保てる範囲で働かせてくれるところがポイントです。
その1でそれぞれの引き出しを作って閉鎖のイメージを作ったあとに、その2で1つにまとめるという順番も大切です。
音程それぞれの引き出しは内喉頭筋を整え、引き出しひとつで外喉頭筋を整えると考えられます。
音程に関しては裏声のトレーニングが重要という事には変わりないです。
裏声は地声の副産物なんかではなく地声と対等に扱えるようにする事で地声に良い影響が沢山あります。
サイレンや引き出しのトレーニングは音程のみならず声の不安定さの解消にも役立ちます。
ぜひ試してみてください。