輪状甲状筋Crico thyroid (CT)は左右に垂部と斜部それぞれがあり合計4つの筋肉から構成されています。
垂部は音程の跳躍時に斜部はなだらかな音程の時に働くと言われています。
輪状甲状筋が働くと声帯が前後に伸展します。また、披裂軟骨が外転し、声門が開大します。
また、引き伸ばされた声帯は薄くなっていて、声帯を含めた振動を起こすことができないため、この状態のままでは地声要素を作ることができず、裏声しか出せません。
輪状甲状筋は、発声を機能させる上で非常に重要な筋肉で、特にミックスボイスを習得する上でトレーニングの欠かせない部位といえます。
輪状甲状筋は重要な筋肉ではありますが、単独で働くには限界があり、いくつかの補助筋と拮抗筋の協力によって機能しています。