ボイトレで歌唱力が上がる過程を公開(後編)|どれくらいの期間で?どんな風に?お金はいくらかかる?|リアルな体験

初めは受け身でも、成長したら能動的に

始めはわからないことだらけなこともあるので、レッスンで教わったことをひたすら反復するだけでも充分です。

その段階では受け身で大丈夫です。

むしろ受け身の方が上手くいくかもしれません。

そのうちにトレーニングを受け続けていくと発声や音楽に関する感覚が磨かれていったり、知識が増えていき、練習自体の質が上がっていきます。

何を大切にして取り組んだら良いかが明確になるからです。

もちろん、たった一つの正解があるわけではありませんが、自分の意思で選択をしていけるようになります。

そうしていくと、自分の意思で練習内容を考えて必要な練習ができるようになってきます。

そこまでくると練習自体が楽しい時間になってくると思います。

淡々と練習を継続しているとある日突然上手くなる

練習は短期間で確実に上達するには毎日練習が基本です。

発声のトレーニングはスポーツと一緒です。

発声器官の運動学習をしています。

バットや竹刀を素振りしたり、ボールの投げ込み、蹴り込み、をしていくように反復作業が必要です。

ですが、声帯周辺の筋肉は他の筋肉と比較しても小さいため、長時間のトレーニングは逆に疲労を招くので、一回は短時間が良いです。

私の場合は、レッスンの録音を聴きながら、その発声エクササイズを毎日取り組んでいました。

1回の時間が15分から20分くらいです。

そして、次のレッスンでエクササイズを更新して積み重ねていきました。

毎日継続していると、早ければレッスンの翌日、遅くても1週間くらいの間で、声に何らかの変化を感じることが多いです。

そして、これをずっと継続していると、自分でも調子が悪い時にどう調子が悪いから、こzのエクササイズが必要、というのが見えてくるので、自分で多めに行いたいエクササイズをカスタムすることもできるようになります。

マイナーチェンジを繰り返しながらメジャーチェンジしていく

ボイトレでは、毎回劇的変化が起こるわけではなく、日々の練習も小さな積み重ねです。

そして、ちょっとずつ上達しているからこそ、自分でも気づきにくく、常にちょっと上の課題を目指し続けているので、振り返れば出来なかったことができるようになっていることには気づくといった感じで上達していきます。

そして、その積み重ねで、ある日突然ガラッと変わることもあったりします。

半年や年単位で起こります。

途中過程が大事

小さな変化の積み重ねが大切ですが、それが地味で複雑で多岐に渡るため、『果たしてこれで上達するのだろうか』と言う手応えを感じににくいまま取り組むこともあり継続をするモチベーションの維持が難しいのもボイトレの難しいところの一つだと言えます。

その場で瞬間的に改善することもたくさんあります。

根本的に土台から固めていくと言う意味では、地味な作業は無視できないのが現実です。

ビギナーズラックというと意味がちょっと違いますが、発声の不自由度が高いと初期の変化は大きく感じる可能性も高いですが、発声の方向性が見えてくると、ちょっとずつ小さな変化を繰り返していくことになります。

その頃には、その小さな変化を感じ取れる感覚になっていると、精度を上げることも難しくないと思います。

発声の課題

発声は、行き着くところ、日によって体調や気分で多少の違いはあっても、ある程度安定的な声を長期間にわたって維持できる状態というところが一つの到達点になると思います。

その土台をまずは目指して、その先により多彩で高度なテクニックも手に入れられるように磨き続けていく意識が大切だと思います。

私個人のことを言うと、発声そのものは課題はありつつもほぼ問題なくバランスの良い状態を維持していますが、アレルギーの症状によって声が不安定になることが多いため、その症状をなるべく抑えていくための健康面への対処が必要だったりしています。

発声のバランスに問題はないけど、喉や鼻に炎症がある、アレルギー症状がある、といったことが発声の質を下げる原因になっていることもあります。

症状が出ている状態でも歌えるバランスを探すことも必要ですが、バランスを大きく崩す可能性もゼロではないため、注意が必要だったりします。

なので、声のバランスが良くても定期的なレッスンによって良い判断力を持ったトレーナーによって客観的に調整してもらう必要があります。

歌唱力の課題

高い声が出る、ビブラートがかかる、音色を変化させられる、といったことが1・5オクターブくらいの音域の幅である程度できていればポップス曲で歌える曲はかなりあります。

そうすると、音楽に対する理解を深めると表現力が高まっていきます。

リズムに関して、拍子やビート、ノリといったことを身体で感じて歌唱できること、コード感や歌詞に沿った表現を大切にするといったことをどこまで楽しみんがら突き詰めていけるかで歌唱力は決まってきます。

これは終わりのない旅といっても良いですし、自分の好みや個性で方向性が決まってくると思います。

本当に上手くなりたければ自分の個性を知ることが必要

自分の声や、ノリにあったジャンルや曲を理解することで、合わない曲を無理くり歌って声のバランスを崩したり、歌えないことで深く悩むということは減ると思います。

自分が歌っていてしっくりくる曲、あるいはモデルとなるアーティストを知っておくことで、最終的に自分らしい歌い方、魅力的な歌い方に結びついていくのではないかと思います。

それは声の変化や心境の変化によっても変わってくるかもしれませんが、様々な音楽に幅広く触れることで今まで知らなかった自分に出会えることもあるかも知れませんね。

ボイトレを受けようか迷っている場合は、一度受けることをおすすめします。

歌や声に対する見方がきっと変わるきっかけになると思います。

当スクールは公式LINEやインスタグラムでボイトレについて発信していますので、ボイトレを受けようか迷っている方は、まずそちらを観てから検討して頂くとイメージしやすいかもしれませんので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

ボイストレーナー JUN

声に何度も泣かされた過去を持ち
生徒と心から歌う喜びを共有する日々

大手の音楽教室で講師経験後に独立。
入会率と継続率の高い優秀講師としてレッスン手法をセミナーで紹介される。
中学・高校の音楽科教員の経験からレッスンのわかりやすさというところでの評価を受けている。
これまでに、現役シンガー、ボイストレーナー、音大生(音大入試)、オーディション対策など、数多くの人数を指導。また企業からの依頼を受けアーティスト育成も行っている。

レッスンしてきたことのあるジャンル:
J-POP・洋楽・PopRock・ミュージカル・
Classic・民謡(発声指導のみ)

東京都言語聴覚士会準会員・中学高等学校音楽科一種免許保有
修了講義:”Belting &Effect” ”Motor Lerning Theory in Vocaltraning” “Classical Singing” “Collaborative work with Vocal coach and SLP”

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