声の裏側・・・裏声を攻略!!

ボイストレーナーのJUNです。

声が響かないことで悩んでいる方へ、より豊かに響くためのエクササイズを紹介したいと思います。

声は地声と裏声で成り立っているため裏声の働きもとても大切です。

ボイストレーニングでは地声と裏声のバランスを取っていく作業ともいえます。

歌でも、話し声であっても地声をメインに使用することが多いですが、裏声の働きを整えてあげることで、声に高い周波数(人間に聴こえやすい帯域)が含まれやすくなり明るく聴き取りやすい声質となっていきます。

発声の土台とも言える裏声が軽視されているように感じています。

正しく出せている時は発声に満足感がないくらいラクなので、練習する意味ある?って感じちゃうし、年単位で長い期間をかけて育てていく必要もあるので、変化や効果として必要性を感じにくいですが、裏声の質が良くなるごとに地声やミックス、張った高音の質も上がることが実感できます。

男女問わず裏声を出せても意外と力んで出している人が多い印象です。

裏声の基本的な出し方の動画がこちら

裏声の基本は弛やかで息っぽい声質が基本です。

裏声の練習はオペラや合唱のソプラノの歌い方をされていない限り地声に比べて発声する機会は少ないと思いますが、出す機会を増やしてあげると地声の働きがかなり良くなります。

裏声は地声と拮抗する関係にありますが、裏声がうまく出ない場合は地声の働きを疑う必要もあります。

地声の働きが弱いと裏声も出しにくくなる可能性があるため、その場合は地声のトレーニングから行なってあげると良いと思います。

地声と裏声の両方を出してあげて両方を別々で無理なく出せるのに声の響きが気になる場合は、舌の働きを含む共鳴に問題がある可能性があります。

その場合は、舌をリラックスさせて適切な位置に整えるトレーニングや共鳴を整えるトレーニングで改善されると思います。

裏声の重要性

歌の場合は特にですが、裏声を地声と同等くらいにトレーニングしてあげると地声の働きにストレスを感じることがなくなります。

声の響きも、響きが豊かにさせることも、敢えて息っぽい音色にも自由に変化させることができます。

音域で悩むことも無くなります。

幅広いジャンルの歌唱が可能にもなってきます。

裏声のクウォリティをあげようと思うと年単位でのトレーニングとなりますが、日常の中で少しずつ取り入れてあげることでジワジワと変化を感じると思います。

ぜひ取り入れてみてくださいね。

ボイストレーナー JUN

声に何度も泣かされた過去を持ち
生徒と心から歌う喜びを共有する日々

大手の音楽教室で講師経験後に独立。
入会率と継続率の高い優秀講師としてレッスン手法をセミナーで紹介される。
中学・高校の音楽科教員の経験からレッスンのわかりやすさというところでの評価を受けている。
これまでに、現役シンガー、ボイストレーナー、音大生(音大入試)、オーディション対策など、数多くの人数を指導。また企業からの依頼を受けアーティスト育成も行っている。

レッスンしてきたことのあるジャンル:
J-POP・洋楽・PopRock・ミュージカル・
Classic・民謡(発声指導のみ)

東京都言語聴覚士会準会員・中学高等学校音楽科一種免許保有
修了講義:”Belting &Effect” ”Motor Lerning Theory in Vocaltraning” “Classical Singing” “Collaborative work with Vocal coach and SLP”

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