いま直ぐできる!歌が上手く聴こえるために気をつけたいこと

ボイストレーナーのJUNです

今回は、自分の声の高さに合ったキーを知る事の大切さについて記事にしてみました。

特に高音が出ないなど、歌唱力のスキルが無いことによって、歌が上手く歌えないと思っている人は必読です。

ここ数年のJ-POPは、歌唱力の高いシンガーが幅広い音域を使って感動的な歌を聴かせてくれます。

そして、高音がカッコいい

自分も出せるようになりたい

そう思う方も多くいると思います

高音を出せる人と出せない人の違い

頑張って練習するけど、やっぱり高音が出ない

自分はそういう声なのか

一人で練習してると、そう思ってしまう方もいると思います。

高音やミックスが出しやすい骨格というのは、事実あります。

逆に出しにくい骨格もあります。

しかし、出しにくい…という事は

出しにくさを克服すればいいのです。

なんだー、と思われるかもしれませんが、歌が上手くなりたいと思ってる方にとっては、結構大切な事だと思います。

多くの日本人は、ミックスボイス、高音が獲得出来ると考えて良いです。

まれに身長が2メートルくらいあるような、大柄でとっても低い声の人は出ない場合もありますが。

わかりやすいのは、男性だと喉仏が大きく出ている人は苦労する傾向にあるということです。

因みに私も比較的に喉仏がしっかり出てます。

いずれにしても、典型的な日本人体型の健康な方の多くは可能です。

ミックスボイスや高音を出す感覚は人それぞれ違うため、周りから得た情報だけで身につけるのは難しい事が多くあります。

身につけるまでの道のり、かかる時間は本当に様々です。

自分らしさを忘れない

ミックスや高音が出せる方が、中音域や低音域の安定感が増すメリットもあります。

なので、声に無理をさせすぎず、正しい形でトレーニングする分には、たとえ高音が歌で使えなくても、刺激するだけでも意味があります。

しかしです。

ここが大切です。

高音やミックスを出せる事を目標にしていると、その事だけに目が行きますが、そもそも高音が出ないから、ミックスが出せないから、歌が歌えないわけではありません。

もちろん、歌える音域が狭すぎると歌える曲が限られてしまう事はあります。

でも、キーを変えて歌えるならば、原キーにこだわる必要はないと思います。

今ほど自分らしさを自由に表現出来る時代はありません。

憧れのシンガーや理想的な歌い方を目指すモチベーションは大切ですが、他の人にはない自分の魅力を知り、それを最大限育てるほうが、自分の心と身体は喜ぶと思います。

もし、プロを目指しているのであれば、なおさらです。

そして趣味だとしても、声が自由になるので、その事を受け入れられれば歌っていて楽しいはず。

なので、ミックスや高音が出ないから歌えないという事ではなく、習得過程でも自分らしさを失わず、発展過程にあったキーの選択を大切にしたいですね。

自分が歌で使える音域を知る

主要な曲の音域は大体1.5オクターブくらいです。

自分の声に合った高さの設定の考え方として、軽く声を張って出せるくらいの高さ辺りを曲の中心にくるようにキーを設定します。

すると、声のハリがありながらも、無理なく歌う事が出来るので、聴いている人にも印象が良いです。

ここを押さえておくだけでも、かなり声の印象が変わります。

極端にキーが低すぎると、声を張っている印象がないため、聴いていて盛り上がりに欠けます。

また、男性が女性歌手の曲を歌う、女性が男性の曲を歌うなどの時は、喋り声より少し高い高さを曲の平均的なキーに設定します。

自分の声にキーが合っていると、もともとそういう曲だったのか、と思うくらいしっくりきます。

基本の確認

これは、歌唱力の高い低いに関係なく、どこまでも突き詰められる内容でもあり、歌う事に意識を持ち始めた方でも大切な基本です。

この事は歌唱力アップのベースになるので確認しておきたいと思います。

発声

ここでは、基本の中の基本だけ書きます。

声は地声と裏声の2種類がベースです。

多くの方は日常で使わない裏声の方が弱いと思います。

歌唱力をアップする上では、地声と裏声が同等に大切です。

ポップスの多くは地声メインですが、裏声には、高音獲得や音程の安定などに必要な要素が沢山あります。

裏声を地声っぽく出せるくらいになると地声もかなり自由になります。

本来地声で歌う曲を全て裏声で歌ってみるだけでも、そのあとに地声に戻した時の歌いやすさに変化を感じる事があります。

音程

音程の取り方に関しては、様々な角度から大切な事がありますが、ここでは、ひとつだけ書いておきます。

上手く聴こえるという事と、声の安定感という意味でも、音程の変わり目ははっきり変わるように気をつけたいところです。

音程の変わり方に迷いがあるような動きをすると、聴いている人にも良い印象を与えませんが、声帯の合わさり方に不安定要因を作る事もあります。

これもこだわりすぎると、逆効果なリスクはありますが、基本的には、音程の変わり方はハッキリで良いと思います。

リズム

これも、本当に基本的な部分だけを簡単に書きます。

曲全体で流れているリズムのパターンを感じる事が大切です。

身体でリズムを感じれるようにすると、ノリよく聴こえます。

ここまで、ちょっとした事を気をつけるだけで出来る歌唱力アップのコツを書いてみました。

自分の良さを知るのはとても大切です。

その上で、しなやかで自由な声を出せるようにするために、高音域や低音域の練習も取り入れてみてください。

自分が歌で使う音域より幅広く出す事を習慣にしておくと声を健康に保ってくれます。

ボイストレーナー JUN

声に何度も泣かされた過去を持ち
生徒と心から歌う喜びを共有する日々

大手の音楽教室で講師経験後に独立。
入会率と継続率の高い優秀講師としてレッスン手法をセミナーで紹介される。
中学・高校の音楽科教員の経験からレッスンのわかりやすさというところでの評価を受けている。
これまでに、現役シンガー、ボイストレーナー、音大生(音大入試)、オーディション対策など、数多くの人数を指導。また企業からの依頼を受けアーティスト育成も行っている。

レッスンしてきたことのあるジャンル:
J-POP・洋楽・PopRock・ミュージカル・
Classic・民謡(発声指導のみ)

東京都言語聴覚士会準会員・中学高等学校音楽科一種免許保有
修了講義:”Belting &Effect” ”Motor Lerning Theory in Vocaltraning” “Classical Singing” “Collaborative work with Vocal coach and SLP”

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