声を出すとき、全体的に喉が締まるような苦しさを感じる方への改善方法

ボイストレーナーのJUNです。

ここでは、声を出す時に喉が締まるような苦しさを感じる方に向けて、安全で効果的な改善方法を紹介します。

喋る時や歌う時に、喉が締まるような苦しさを感じることはありますか?

声の出しにくさによって、日常的に困ると感じる場面もあるかもしれません。

例えば、誰かを呼び止めようと声をかけても声を張りにくいとか、通りにくいなどといったことです。

お仕事中、電話に出たり人前で話す場面で、急に声が不安定になってしまうことが、人知れず大きな悩みになってしまっている人もきっといると思います。

また、歌う場合でも、人前で歌うなど特定の場面で過度な締め付けをコントロールできないようなことが突如現れる場合もあるかも知れません。

これは話す場合でも、歌う場合でも共通していることですが

喉が偏った過剰な働きをしていることが原因の場合がほとんどです。

今回はそんな方に向けて記事にしてみました。

力を抜いて!ができないから困るんですよね

声を出そうとした時に詰まる感じや閉まるような苦しさを感じる時

『もっと力を抜いて。』

なんて考えたりしますが、実はそれが最も悪循環の原因なんです。

何故なら、

筋肉は意識をすると働きが増す

からです。

ほんとは働きを弱めたいのに、増えるんです。

誰もそんな風に考えませんよね。

なのであなたは何も悪くありませんし、なんなら世の中がそういう思考で成り立っている(ちょっと大袈裟ですが、ホントにそう思います・・・)からでもあります。

力を抜きたかったら、抜いてもそれを補ってくれる働きを身体がしてくれるんだよね?という自分の身体への信頼と、実際にそういうふうに働いてくれないと、その力みという補助輪は外れないと思います。

当スクールのトレーニングでは、そういった意識の向け方も含めて、声を出そうとする時に起こる様々なエラーを整えることを得意としています。

とはいえ、根気のいる作業であることも事実です。

声がちゃんと出るか気にせず自由に楽しくコミュニケーションを取りたい。

声のストレスから解放されて仕事に集中したい。

人によっては夢のように感じることかも知れませんが、

それを実現させることは可能なのです。

あなた1人では解決が難しいことを当スクールは解決していきます。

とはいえ、まずはネットの情報で調べたい・・・というあなたのために。

まずは以下が自分に当てはまるかチェックしてみてください。

裏声を力まず出せるか

喉の過剰な締め付けが強い時によくあるのが、裏声と地声が混ざってしまっている事です。

裏声を出す時に力みは全く必要ありません。

しかし、地声と同じように力まないと裏声を出せない、あるいは裏声と地声の違いがわからない、裏声が全く出ない、といった場合は注意が必要かもしれません。

舌が力み過ぎていないかどうか。

もうひとつのチェックポイントは舌が力み過ぎていないかどうかです。

確認方法としては、『ガ』を連続して言えるかどうか。

『ガガガガガ』と連続して言おうとした時に力を入れないと言えない場合は、舌もしくは顎の力みの強い可能性があります。

力み過ぎていると、舌が口の奥に引っ込む傾向があり、発音しにくい言葉が出るといった問題も出てきます。

舌の力みを弛めるには

親指を上の前歯に押し当てます。

すると、下顎と舌が緩みやすくなります。

その状態で、喉が温かく感じるように息を吐きます。

この状態で、ゆっくり『カ、カ、カ』と発音するように舌を動かします。

こうすると、舌を適切な位置にしながら緩めやすくなります。

さらに、引き続き親指を上の前歯に当てながら、『えあえあえあ』と言うことで、過度な緊張を除いて本来の声を出すイメージを作っていきます。

力みのない裏声を出せるようにしながらバランスを整える

話を再び裏声に戻しますが、健全な発声の条件として共通しているのが、裏声を力みなく出せるかどうかです。

地声は声帯筋を使って出しますが、声帯筋だけでは声を鳴らすのに必要な閉鎖が充分ではありません。

そのため、声帯以外の筋肉も閉鎖を補うために働きます。

その閉鎖を補う筋肉の調節が上手くいかずに裏声のときも過剰に働くと力みになる可能性が考えられます。

力強い裏声を出すためには閉鎖が必要ですが、純粋な裏声を出す時には必要はありません。

もうひとつは、声の豊かさとも関係する、喉を引き下げる筋肉(胸骨甲状筋/あくびする時に喉が下がる感覚)が働いていない可能性があります。

これは純粋な漂うような裏声を出す時にも働くため、喉の締め付けが強い場合には働いてない可能性があります。

これらの喉の動きが混合してしまって締め付けが強い場合、声を出すイメージにズレが生じている部分について、調整する必要もあります。

裏声がある程度力みなく出せて、舌の力も問題ない場合は、次のステップに進めます。

必殺技/引き笑い

で、それをどうすればできるようになるの?

ということですが、信じられないくらい効果が高い必殺技があります。

音声のことについて詳しい人たちの界隈では当たり前のことですが

裏声がそもそも出ているかわからない、全く出ないという方は、明石家さんまさんの引き笑いを行ってみてください。

引き笑いで出る声は裏声です。

その感覚を覚えて、息を吐きながらでもできるように感覚を探して行く方法はほとんどの人が裏声の感覚をつかめます。

この引き笑いの練習は声全体の力みを改善させる効果もあり、かなりおすすめです。

初めは音を伸ばさず、短く吸って声を出しますが、慣れてきたら、長めに伸ばしてみたり、息を吸いながらの引き笑いと、息を吐いて出す裏声を交互に連続で行うのもおすすめです。

これが難しい人はかなり締め付けが強い可能性がありますので、無理をせず少しずつ取り組んでみてくださいね。

ポイントまとめ

いかがでしたか。

声の締め付けが強い場合について考えらる事と改善法を紹介しました。

裏声と地声が分離出来ているか、舌の位置が適切でリラックス出来ているか、この辺りがまず最初のチェックポイントであること、それが改善の一歩になります。

とはいえ、これがどうにもできない状態の方もいると思います。

声で起きている問題は複合的なことが多いですので、一つ一つステップを踏んで積み重ねる事も必要にもなります。

当スクールでは公式LINEでお得な割引きクーポンや声と歌のマニュアルを無料配布しております。

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ご興味のある方はぜひご登録くださいね。

ボイストレーナー JUN

声に何度も泣かされた過去を持ち
生徒と心から歌う喜びを共有する日々

大手の音楽教室で講師経験後に独立。
入会率と継続率の高い優秀講師としてレッスン手法をセミナーで紹介される。
中学・高校の音楽科教員の経験からレッスンのわかりやすさというところでの評価を受けている。
これまでに、現役シンガー、ボイストレーナー、音大生(音大入試)、オーディション対策など、数多くの人数を指導。また企業からの依頼を受けアーティスト育成も行っている。

レッスンしてきたことのあるジャンル:
J-POP・洋楽・PopRock・ミュージカル・
Classic・民謡(発声指導のみ)

東京都言語聴覚士会準会員・中学高等学校音楽科一種免許保有
修了講義:”Belting &Effect” ”Motor Lerning Theory in Vocaltraning” “Classical Singing” “Collaborative work with Vocal coach and SLP”

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