ボイストレーナーのJUNです。
ボイトレを受けたいけど、どんな基準で探したら良いかと悩む方に向けて私が思うボイストレーナーを選ぶ基準について書いてみたいと思います。
目次
ボイストレーナーとは
本来ボイストレーナーを名乗っている方は、喉の機能を音声学の根拠に基づいて訓練が出来る人の事を指します。
そのため、ジャンルにとらわれることなく、本来その人が持つ健康的で自然な声を限りなく引き出す事が出来ます。
そして、生徒さんが求める音楽スタイルに合わせた微調整をして、最大限のパフォーマンスを発揮できるようにしていきます。
発声訓練のスペシャリストといえます。
まさに私自身がそういうボイストレーナーでありたいと思っています。
似てるようで違う歌の先生
ボイストレーナーと似ているようで違うのが、歌の先生です。
歌の先生はジャンルのスタイルにあった、音程の取り方やリズム感、歌い回しなどの表現方法を教える人です。
喉の機能を訓練するボイストレーナーと歌の先生の役割の両方を兼ねている先生もいらっしゃいますが(私も両方兼ねています。)実情は歌の先生の方が圧倒的に多いように思います。
ボイトレの目的は明確な方がいい
ボイストレーナーといっても、その方の経験値によって、得意分野が違います。
本来なら、上に書いたように、声のトレーニングの根本にジャンルは関係ないと思いますが…
例えば、声楽を専門に学んだ先生は、西洋のクラシックのジャンルの中で良しとされているモラルでレッスンをする場合があります。
最近、実際に聞いた話しとして、近年の音楽大学でもミュージカルのコースが増えてきましたが、とある有名音楽大学の声楽科の教師達がミュージカルの発声も女性は地声は使わないようにしましょう、と取り決めをした、というのです。
少しでもミュージカルの声に対して、あるいは発声に関して理解がある方ならば、これが何を示しているかがわかると思います。
こういった事からも、自身がどんな事を叶えたいかがある程度ははっきりしている方が自分の希望を叶えてくれるトレーナーを探しやすいと思います。
トレーナーのサイトのプロフィールや活動実績、あるいは教室の方針などのページから判断出来ると思います。
『喋り方に悩みがあるけど、せっかくなら歌も歌いたい』など、複数の目的を欲張りに叶えたい方は、ぜひ当スクールに来てください。
その願いに応えます!
デモンストレーションができるか
体験レッスンを受ける時に気にしておくと良いと思うポイントとして、レッスンでトレーナーから求められた声を実際にトレーナーが出してくれるかどうかが、その先生がテクニックを正しく身につけているかの判断になります。
本や動画から聞きかじった事の受け売りだけでレッスンをしているトレーナーはいないと思いますが…そういった場合は、おそらくレッスンを受けていても説明されるだけで、もしデモンストレーションをしてくれたとしても、正しくない発声を聴かされ、誤った判断で具体的な改善まで導いてくれる事なく、歌って終わってしまうという可能性があります。
もちろん、性別の違いによって出せない音域があるなどの例外もあります。
そして、頻繁に喉の調子を悪くしているようなトレーナーにも注意が必要です。
これは、体験レッスンで確認するのは難しいですが…
頻繁に喉の調子を崩すトレーナーはテクニックを正しく身に付けていない可能性があり、レッスン内容を適切に構築出来るか、また声に安全なレッスンを提供してもらえるか疑問がでます。
ただし、レッスンで教わる事が、ボイストレーニングではなく、歌い回しなど、表現を教わる場合には、問題ないと思います。
全てを感覚的に説明するレッスンは要注意
ボイトレの場合、レッスンでトレーニングをしたい身体の多くの部分は、目視する事が出来ません。
そのため、感覚的な表現になる事も多くあります。
しかし、少なくとも、なぜそうするのか、原因と課題と結果をそれぞれわかりやすく説明出来ない先生は要注意と言えます。
声を頭のてっぺんに響かせてというのはその代表格です。
私もレッスン中に全く言わないとは言い切れませんが、そこに行き着く前段階の流れがあってのことで、生徒さんがピンと来ない時点でそういった事は言いません。
具体的には、例えば声楽の生徒さんのような声の質量が求められる時の調整において、横隔膜と口蓋筋の連動をするエクササイズなんかで、体感の目安として言う場合などがあります。
実際は頭のてっぺんは共鳴ではなく骨が共振しているのであって、口蓋筋の働きを求めている場合に言うのだと思います。
本人が歌手活動の経験があるか
これは、難しいところですが、歌手活動の経験の有無は必ずしも重要ではないと思います。
歌手活動の経験がほとんどなく、レッスンの専門として活躍するボイストレーナーもいます。
しかし、現場感覚があってのレッスン構成かどうかが大切だと思います。
現場(人前でパフォーマンスするとき)に役立たない理想論では、レッスンで上手くいっても本番では上手いかない可能性があります。
レッスン料が適切かどうか
レッスン料の設定に決まりはありません。
しかし、習い事には相場があります。
著しく高い場合は、その理由を確認した方がいいかもしれません。
いかがでしたか。
ボイストレーナーを選ぶ際に気にかけたい事を書いてみました。
せっかく時間とお金をかけるのですから、自分の人生を豊かにしてくれる価値の高いレッスンを受けられるといいですね。